【 JP/EN 】 阿部一族 The Abe Clan (8/8) Ja panese/English Weekly Bilingual Version by Nikhil /Tomoko ( English Version below) 初めに日本語版、 スクロールダウンして 英語版が続きます 。 Mataitokos' blog (Cousins' Blog) is published every Sunday . Cousins' Blog またいとこのブログ (日曜発信) 第 1 章 2020 疫病の年 12月の放談 Chapter 1: 2020 Year of the Epidemy / D ecember Talk 阿部一族 The Abe Clan (8/8) by 森鴎外 Ogai MORI (1862-1922) 二キル・ライ / ブヴィエ・友子による日英抄訳 English excerpted translation by Nikhil Ray/Tomoko 2020.12.27 解説(2)byTomoko 日英バイリンガル版『阿部一族』は、今回が最終回となる。この悲劇の全体のストーリーは、以下のとおりである。 肥後(今の熊本)の領主細川忠利の家臣であった弥一右衛門は、封建時代にありながら自我が強く殿様に嫌われたため、殉死を許されず生き延びていた。自分の頭で考える近代人であった弥一右衛門であるが、死ぬことを恐れてぬくぬくと生きているという周囲の蔑みは耐え難いがたいもので、武士としての面目を重んじたところは、彼は封建時代の人間であった。 弥一衛門の自害を初めとして、阿部一族は息子5人たちも次々と無駄な死に追いやられていく。嫡子の権兵衛は、殿様の前で髷を切り取り、侍の身分を捨てる表明をするが、この行為は殿様に対する侮辱行為である。権兵衛は縛り...
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