投稿

12月 13, 2020の投稿を表示しています
イメージ
  【 JP/EN 】 阿部一族  The Abe Clan (7/8)   Ja panese/English Weekly  Bilingual  Version  by Nikhil /Tomoko  ( English Version below) 初めに日本語版、 スクロールダウンして 英語版が続きます 。 Mataitokos' blog (Cousins' Blog) is published every Sunday .  Cousins' Blog   またいとこのブログ (日曜発信)    第 1 章 2020 疫病の年 12月の放談    Chapter 1: 2020 Year of  the Epidemy / D ecember  Talk  阿部一族  The Abe Clan      (7/8)    by  森鴎外  Ogai MORI(1862-1922)   二キル・ライ / ブヴィエ・友子による日英抄訳   English excerpted translation by Nikhil Ray/Tomoko      2020.12.20   Tomoko  前書き : 【文学の映画化で思ったあれこれ 】 私は以前スイスで、国際バカロレアと呼ばれる教育プログラムの日本語の担当教師をしていた。七つあるレベル のうち、最高レベルの文学のみのプログラムでは、二年間で15冊の作品を読むことが義務付けられていた。ディプロマ修得のための最終試験の問題の一つに、「文学作品は映画化されたものをみれば、読む必要がない、という考えがあるが、あなたはどう思うか」という問題が出たことがある。 『阿部一族』のバイリンガル版をブログに出すようになってから、この作品の映像化されたものが複数あることを知った。インターネット上ではダイジェスト版しかみられないのだが、昔風の映画化で、私のような海外生活の長い者にとっては、とくに文学作品の解釈に違和感がある。今回のブログのシーンはまさにチャンバラの場面で、映画化の一つでは、凄惨な戦いは画面にあまりでてこないのだが、もう一つ見た方では、血なまぐさい人の切りあいがみせつけられ、フィクションと思っても、こういうのも苦手である。 他方、この映画に出てくる俳優たちに比べ、今の俳優たちは、美男美女であ