投稿

7月 26, 2020の投稿を表示しています
イメージ
【 JP 】 フランスの 市場/政治/教育など    by Tomoko  またいとこのブログ (日曜日ごとに発信) 第1章 2020疫病の年 8月の放談 フランスの 市場/政治/教育など   2020.08.02  Tomoko ■ フランスの市場 スイス国境近くのフェルネーで毎土曜日に開かれる市場。食べ物が山積みで、何でもばらで売っていますからゴミは出ません。いまだに鉛筆と紙きれを使って計算しているスタンドの持ち主も。ローカルというだけでなく、いくつもある有機 (bio) 野菜のスタンド。 bio の肉類や同じく bio の山羊や雌羊のチーズも手に入ります。大西洋や地中海から運ばれてくる種類がたくさんの鮮魚、地元イタリア産の各種ラヴィオリ。ハム・ソーセージ類、くるみ、ワイン、自家製はちみつ、自家製きのこ、などなどもあります。 最近拡張しているのが、地中海のイワシ、アンチョビー、イカ類、鰺など、実に新鮮な魚をより安価に売っているアラブ系の人のスタンド。初めはアラブ人しか買っていなかったのに、今はフランス人も流れてきています。広い売り場に美しく魚を並べ、グルメ嗜好の魚をその場で捌いてくれる故に値段も張る魚屋のと比べても、プラスティックの籠に雑然と盛られた彼らの魚の味は絶妙。最近は、墨が十分残った甲イカでイカ墨ソースを作ったり、ヤリイカ丸ごとのゆで汁を取っておいて、自家製エビカレーに足したり、と素材料理の楽しみが増えました。 ■ フランスの食文化 フランスの食文化はやはり凄いです。直接に近い形で、毎週地域の食べ物が買えるのは、本当に贅沢と言えましょう。フランスは平地が多く、れっきとした農業国ですが、それだけでなく、 EU 国が隣近所なので、新鮮な食材がそこからも入って来るのです。我が家の近くにはポルトガル人の経営する食料品店があり、そこでは、気候がより温暖なポルトガルから、ジューシーな果物が季節に先駆けて売られています。このような幸運を享受できる私は、享受できない人たちに対し、何ができるか考えざるを得ません。 ■ 自給農業を推進する フランスは平地が多いことから農業や牧畜がしやすいので、食物が豊富にでき、結果的に食文化が発達したのか、と思います。日本のように山岳地帯が多いし、天災、人災の多い国で健康的な農業のやり方を推進することは、ますます難しくなってきました。気候変