【JP】コガラと2匹の仔猫たち   by Chiyoko またいとこのブログ (日曜日ごとに発信)第 1 章 2020 疫病の年     10月の放談 


 コガラと2匹の仔猫たち


       
   2020.10.04 by Chiyoko  
                                      

コガラと2匹の仔猫たち


ハハシマコの「五つよろしく」  

2011年春、ハハシマコと呼んだ母ネコが出入りするようになった。ネコ缶詰を出してやると、大きなかたまりを口にくわえて姿を消す。どうやら仔猫に運んでいるのだろうと思われた。そうこうするうちに、ある日ハハシマコは仔猫を引き連れて我が家にやってきた。一匹、二匹、三匹、四匹、ウヘ~と思ったら最後にもう一匹、合計5匹の仔猫が我が家にご飯を食べに来るようになった。ご飯のあとは庭で昼寝したり遊んだり、とても賑やか。そこへサバ柄の鈴ジイも加わり、我が家の庭は7匹のネコが居ついた。仔猫はいつの間にかハハシマコと同じくらいに成長した。よくぞ大きくなって、、、と思っていたのだが、ハハシマコはある日つと姿を消してしまった。

やられた、五つよろしく、だったと気づいたときはもう後の祭り。。。我が家にはハハシマコに託された5匹の仔猫が駆け回るようになった。その中で、首に鈴をつけていた鈴ジイは仔猫に交じってミルクを飲んだりして、穏やかな日々を過ごしていた。


5匹に命名、2匹が定着

5匹の仔猫たちにも命名した。鈴ジイと同じサバ柄のやんちゃ坊主は、その強引強欲な雰囲気が当時隆盛だった相撲の横綱朝青龍に通じるから、湘南の湘の字をもらい、湘龍(しょうりゅう)。2匹の黒猫は宅急便にちなんでヤマトとタクちゃん、ハハシマコに柄が似ている女の子はシマコ、そして最後にもう一人の女の子はご面相が怪傑ゾロみたいだというのでゾロ子ちゃん。シマコとゾロ子ちゃんは、庭ネコしてもらうなら手術が必要だったので、近所の動物病院に連れて行って、避妊手術をしてもらった。シマコもゾロ子ちゃんも、手術はどうにか受けてくれたけれども、病院から帰ってきたら、それっきり姿を隠してしまった。よほど不愉快だったのだろうと思う。翌年の春、タクちゃんはそのころ勢力伸長を狙って徘徊し始めた赤ネコに目を付けられてしまった。で、ある日ものすごい勢いでギャオギャオと声をあげながら隣家のほうへと赤ネコに追われて走り去ったのを最後に行方知れず。翌年春4月5月のころに、いかにも年老いた雰囲気だった鈴ジイも、姿を見せなくなった。残ったのは湘龍とヤマトの二匹だった。赤ネコは時々姿を現したけど、私はいつも追い払った。湘龍は原則通いネコ、ヤマトは家ネコとして私の膝にぴょんと飛び乗り、しっかり甘えた。


ヤマト逝く、

20171月末、ヤマトはご飯を食べなくなり、薬石効なく228日に息を引き取った。私は最後の1週間ほど、ヤマトの介護で必死の日々を過ごした。ヤマトが息を引き取って30分ほどしたら、赤ネコがお悔やみにやってきた。それで、私は赤ネコを少し見直した。。外ネコ暮らしの湘龍は、相変わらず気ままに我が家の通いネコを通していた。ヤマト3回忌過ぎ、20193月、ヤマト逝去のときにお悔やみに来てくれた赤ネコが、絶不調の様子でやってきた。それが最後だったから、お別れのあいさつに来てくれたんだろう。赤ネコは、隠れ家ネコ志願だったのかな。合掌。


ガラちゃん登場

2019年の春、湘龍とそっくり、でも少し若そうなサバ柄のネコがやってきた。同柄なのでガラちゃんと呼んだ。湘龍と同じくガラちゃんはミルクが好きで、よく飲んだ。飲むときのお行儀が悪くて、びちゃびちゃとミルクを飲み散らかす。湘龍はチャプチャプと丁寧にこぼさずミルクを飲む。ガラちゃんは湘龍を見ると逃げる。湘龍はガラちゃんをにらむ。たった一度、湘龍とガラちゃんが家の中で鉢合わせした。幸い、逃げ道を見出したガラちゃんは外に逃げ出して、何とかこの勢力争いは決着した。ガラちゃんは湘龍に負けた。


湘龍との別れ

20204月半ばすぎ、コロナ禍の春、湘龍はとても具合が悪そうだった。やせて、腹水がたまっている様子だった。427日、初めて湘龍は私が彼にふれることを許容した。庭の芝生にタオルを敷いてやったら、湘龍はそこで体を横たえた。とても苦しそうだった。ちょっと用足しに出かけて、戻ったら、湘龍の姿は消えていた。それが最後。合掌。


ガラちゃんとコガラ登場

湘龍が逝ったあと、ガラちゃんは勢力伸長を図る。ガラちゃんと同柄の雌ネコが来るようになった。体が全体として小さいし、尻尾も短いので、コガラ、そのうちコガちゃんとなった。コガちゃんはおとなしくて、出てきたご飯をチョボチョボ食べた。が、日がたつにつれ、コガちゃんのおなかが大きくなっていった。そして67日に現れたコガちゃんは、おなかがすっきりしていた。お産をしたのだろう。母となったコガちゃんが単独ご飯食べに来てる。どこでお産したのかな。仔猫は何匹いるのかな。。。

コガラの消息




そんなことを考えていたら、メールをいただいた。季節のあいさつ、用件、そして、「ネコが我が家の庭で子どもを産みました。」の記述があった。3匹の仔猫が庭を我が物顔で飛び回り、庭の樹木を駆け回り、母ネコはお隣さんを威嚇するとか。。。メールには沈黙で対応し、コガちゃんには、お行儀よくしなさいヨ、と口頭注意で済ませた。


2匹の仔猫はヤマトと湘龍

それからまた2か月が過ぎた。このところ、コガちゃんと2匹の仔猫は毎日のようにやってくる。お隣からの情報では仔猫は3匹だったはずだが、我が家に通ってくるのはコガちゃん+仔猫2匹。仔猫はヤマトと同じ黒猫と、母ネココガちゃんと同じサバ猫だ。で、便宜上黒猫は当然ながらヤマト、サバ猫はこれも当然のごとく湘龍と呼ぶことにした。ヤマトと湘龍は当方の観察に基づき、107日で4か月になる。ここ数日は、庭さきにぶら下げてある庭箒がお気に入りで、箒の毛先に飛びついて元気に遊びまわっている。実にかわいい。


地域ネコ、コガちゃん・ヤマトJr・湘龍Jr

私にはこの2匹がとても愛らしく見える。こちらの姿を見るとたちまち逃げ去るヤマトと湘龍、この先この地域でどう暮らしていくのだろうか。私たちが面倒みられる間はご飯だしてあげられる。でも、それを過ぎたら…。悩ましい。(20201003 chiyoko)



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