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【 JP/EN 】 阿部一族 The Abe Clan (2/8)  Ja panese/English Weekly  Bilingual   Version  by Nikhil/Tomoko  ( English Version below) 初めに日本語版、スクロールダウンして英語版が続きます 。 Mataitokos' blog (Cousins' Blog) is published every Sunday .  Cousins' Blog   またいとこのブログ (日曜発信)    第 1 章 2020 疫病の年 11月の放談    Chapter 1: 2020 Year of  the Epidemy /  November  Talk   阿部一族  The Abe Clan      (2/8)    by  森鴎外  Ogai MORI(1862-1922)   二キル・ライ / ブヴィエ・友子による日英抄訳   English excerpted translation by Nikhil Ray/Tomoko      2020.11.15   Tomoko 前書き : 【 奥深くひそみたりしまことのわれは、ようよう表にあらわれて-『舞姫』より 】 最近の日本の新聞に、'' 没後50年、三島の生と死  50年後も色あせぬ警鐘''というような題目の耕論が載っていた。三島由紀夫は、果たして近代日本の在り方に警鐘を鳴らした作家と言えるだろうか。ドラマティックに人前(自衛官たち)で自決したことで、三島由紀夫は森鴎外より海外でも知名度が高い。しかし、海外生活の長い私の捉え方としては、三島由紀夫より森鴎外の方が早くから文学作品において、明治以降の日本の民主主義の歪みに警鐘を鳴らしていた作家である。 明治天皇が崩御した1912年、日露戦争で功績をあげたとされる乃木希典陸軍大将が妻静と共に自決した。 乃木の殉死に関しては、称賛する者たちと、 殉死は 封建制 の遺習であり、時代遅れの行為とする見方とがあった。 鴎外は、 この翌年に、’’阿部一族’’を著し、 殉死をテーマにし ている。乃木と鴎外は、同じ時期にドイツに留学していたことがあり、親交があった。留学中のドイツの踊り子との恋愛を主題にした『舞姫