【 JP/EN 】 阿部一族 The Abe Clan (8/8) Ja panese/English Weekly Bilingual Version by Nikhil /Tomoko ( English Version below) 初めに日本語版、 スクロールダウンして 英語版が続きます 。 Mataitokos' blog (Cousins' Blog) is published every Sunday . Cousins' Blog またいとこのブログ (日曜発信) 第 1 章 2020 疫病の年 12月の放談 Chapter 1: 2020 Year of the Epidemy / D ecember Talk 阿部一族 The Abe Clan (8/8) by 森鴎外 Ogai MORI (1862-1922) 二キル・ライ / ブヴィエ・友子による日英抄訳 English excerpted translation by Nikhil Ray/Tomoko 2020.12.27 解説(2)byTomoko 日英バイリンガル版『阿部一族』は、今回が最終回となる。この悲劇の全体のストーリーは、以下のとおりである。 肥後(今の熊本)の領主細川忠利の家臣であった弥一右衛門は、封建時代にありながら自我が強く殿様に嫌われたため、殉死を許されず生き延びていた。自分の頭で考える近代人であった弥一右衛門であるが、死ぬことを恐れてぬくぬくと生きているという周囲の蔑みは耐え難いがたいもので、武士としての面目を重んじたところは、彼は封建時代の人間であった。 弥一衛門の自害を初めとして、阿部一族は息子5人たちも次々と無駄な死に追いやられていく。嫡子の権兵衛は、殿様の前で髷を切り取り、侍の身分を捨てる表明をするが、この行為は殿様に対する侮辱行為である。権兵衛は縛り...
【JP】 コロナ禍のもとで亡くなった三人の親愛なる人たち (2)彌永康夫さんの死と教育について by Tomoko またいとこのブログ (今月は不規則に発信) Blog de deux cousines, Tomoko et Chiyoko , Mataitokos' blog (Cousins' Blog) is published irregularly this month . 第 2 章2021 疫病は続く 2月の放談 コロナ禍のもとで亡くなった三人の親愛なる人たち (2)彌永康夫さんの死と教育について 2021.02.17 by Tomoko ■ 彌永康夫さん - 日本の文化・学術の発展に尽くしたフランス語学者 またいとこのブログをChiyokoさんと連携して発信しだしてから、およそ8か月が経つ。 彌永康夫さんが1月上旬に亡くなられたという知らせを、Chiyokoさんから頂いた。 Chiyokoさんと私の絆を結んでくださったのが、Chiyokoさんのいとこ、私にとってもまたいとこの一人、彌永康夫さんである。メールには康夫さんが亡くなられる前日、弟さんにあたる彌永信美さんが康夫さんの、「できることは全部したと思う、皆さんにありがとうと伝えて 」という言葉を聞いたのが親族の最後の別れであったと書かれてあった。素晴らしい。私も力のある限り、できることは全部して生きて行きたいと思う。 彌永康夫さんには、一度しかお目に掛かったことがない。お会いした時は東京のマンション形式のホームに一人で暮らしておられ、フランス文化論を含めた語学学習者の教育に終日尽くされていた。私の母は、学生時代、彌永家の隣に住み、いとこたちと親しくさせて頂いていたので、私たち子どもたちに、よく彌永家の親族の話がでてきた。彌永家の長男の数学者、昌吉さんには息子さんが三人おられ、健一さんがやはり数学者、二男の康夫さんがフランス語学者、三男の信美さんは宗教学者となった。 私のフランスとの縁から、康夫さんが晩年、通信講座で時事フランス語を教えておられることがわかり、受講する興味があったので、ある年の訪日中にお尋ねした次第であった。康夫さんはスタンダード時事仏和大辞典(大修館)をはじめ...
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